Surface Pro タイプカバー「モデル1725」徹底ガイド

要約:Surface Pro向け定番キーボード「タイプカバー(モデル1725)」を徹底解説。対応世代、サイズ・重量、Alcantara素材の違い、ファンクション列の動作、タッチパッドの使い勝手、レビューから見たメリット・デメリット、よくある不具合と対処、SKU(FFQ-00159 / FFQ-00119 / FFQ-00139 / FMN-00019など)の違い、さらに市場価格や中古相場までまとめました。購入時の注意点やメンテナンス方法も詳しく紹介します。
目次
- モデル1725とは?概要と背景
- 対応機種(互換性の詳細)
- 主な仕様(サイズ・重量・素材・接続・耐久性)
- SKU(型番:FFQ系・FMN系)の違い
- 打鍵感と使い心地(実使用のニュアンス)
- ファンクションキー&便利ショートカット活用術
- 折り返し時の挙動/スリープ連携の便利さ
- お手入れ・クリーニング方法(Alcantara)
- ありがち不具合と症状別対処法
- 「通常」タイプカバーと「Signature(Alcantara)」の選び方
- レビュー観点:メリットとデメリットまとめ
- 市場価格・中古相場・価格推移
- よくある質問(FAQ)
1. モデル1725とは?概要と背景
モデル1725は、Surface Proシリーズ向けの着脱式キーボード Surface Pro Type Cover の代表的なハードウェア型番です。磁力で本体下部の端子に接続し、画面カバーも兼ねる定番アクセサリ。薄型ながらバックライト付きのノートPCライクな配列と、ガラス製の精密タッチパッド(Precision対応)を備えています。
Surface Pro 3(2014年)以降、Pro 7+(2021年)まで対応し、歴代Proユーザーにとって「事実上の必需品」となってきました。ノートPC的な使い心地を補うために設計されたアクセサリで、発売当初から「タブレットをPCに変える」象徴的な存在でした。
さらにバッテリーを内蔵しないため充電不要で、Surface本体から給電されます。
2. 対応機種(互換性の詳細)
モデル1725(Surface Pro Type Cover)は以下のSurface Proで利用可能です。
Surfaceモデル | 対応可否 | 補足 |
---|---|---|
Surface Pro 3 | ◯ | やや緩めだが利用可能 |
Surface Pro 4 | ◯ | ジャストフィット |
Surface Pro(2017, 第5世代) | ◯ | |
Surface Pro 6 | ◯ | |
Surface Pro 7 / 7+ | ◯ | Pro 7+が最終互換モデル |
Surface Pro 8 / 9 / 10 以降 | × | 新規格「Surface Pro Keyboard」系(スリムペン収納対応) |
Surface Pro X 系 | × | Pro X専用キーボード |
Surface Go 系 | × | Go用Type Cover別系統 |


左がPro8以降の接続端子・右がPro3~Pro7+までの接続端子
※Pro 7+までが「従来のType Cover」互換の目安。Pro 8以降はベゼル縮小・スリムペン対応の新設計により非対応。
3. 主な仕様(サイズ・重量・素材・接続・耐久性)
製品名 | Surface Pro Type Cover(モデル1725) |
---|---|
外形寸法 | 約 295 × 216-217 × 5 mm |
重量 | 約 310 g |
キーレイアウト | テンキーなし/バックライト付き/JIS・US・UK配列あり |
キーピッチ/ストローク | 約19mmピッチ/約1.3mmストローク(実測値ベース) |
タッチパッド | 大型ガラス製 Precision タッチパッド |
センサー | 加速度センサー(折り返し検知) |
接続 | Surface Type Cover用コネクタ(6ピン)/磁力固定/本体給電(充電不要) |
素材 | 通常版:樹脂天板/Signature版:Alcantara(人工スエード) |
カラー | ブラック/プラチナ/ポピーレッド/アイスブルー/コバルトブルー/バーガンディ |
4. SKU(型番:FFQ系・FMN系)の違い
Surface Pro タイプカバーは市場や色・配列に応じてSKUが分かれています。
SKU | カラー/仕様 | 特徴 |
---|---|---|
FMN-00019 | ブラック(日本語版) | ベーシックで最も流通量が多い。コスト重視に最適。 |
FFQ-00159 | プラチナ(Signature, Alcantara) | 高級感と柔らかい手触り。明色なので汚れケアが必要。 |
FFQ-00119 | ポピーレッド(Signature, Alcantara) | 個性的な鮮やかな赤。差別化を求める人に。 |
FFQ-00139 | アイスブルー(Signature, Alcantara) | 落ち着いた青色。男女問わず人気。 |
※ブラックは中古市場でも多く見られる。ポピーレッド・アイスブルーは流通量が少なく希少。
5. 打鍵感と使い心地(実使用のニュアンス)

- 打鍵感:ストロークは浅めながら押し返す力が程よく、ペラペラに見えてもしっかりとした手応えがあります。長時間のタイピングでも指が疲れにくいのが特徴です。
- バックライト:暗所で視認性が高く、3段階の明るさ調整が可能。
- タッチパッド:横幅は十分だが縦はやや短め。ただし感度は高く、2本指スクロールや3本指ジェスチャーでの切替操作が快適。
- 安定性:磁力で画面下を持ち上げる設計により、膝上でも入力しやすい角度を確保。
- 静音性:キータッチ音は控えめだが、クリック音はやや硬めで静かな場所では注意が必要。
6. ファンクションキー&便利ショートカット活用術

ファンクション列には音量・輝度・再生/停止などの「二次機能」が割り当てられています。Fnロックで入れ替え可能。
- F1/F2:画面輝度 ↓ / ↑
- F3〜F6:メディア再生・音量調整
- F7:バックライト調整
- F8〜F12:Print Screen / Home / End / Page Up / Page Down
活用例:プログラミング作業ではFnロックを外してFキー優先、普段の作業では音量調整優先にすると便利です。
7. 折り返し時の挙動/スリープ連携の便利さ

- 誤操作防止:カバーを裏返すと自動でキー入力が無効化され、タブレットモードで快適に使用可能。
- スリープ連動:閉じるだけでスリープに移行し、開くと即座に復帰。プレゼンや移動時に便利。
- 実用シーン:会議でペン入力に切替 → 終了後すぐにキーボード利用に戻せるスムーズさ。
8. お手入れ・クリーニング方法(Alcantara)

Signature(Alcantara)版はやわらかな人工スエード素材。明るい色は皮脂や汚れが目立ちやすいため定期的な手入れが推奨です。
- 推奨頻度:1〜2か月に一度のクリーニング。
- 手順:中性洗剤を薄めた布で拭き取り → 乾拭き → 陰干し。
9. ありがち不具合と症状別対処法

- キーボード全体が認識しない:Windows Updateで最新ドライバを導入。接続部のホコリを清掃。
- タッチパッドだけ効かない:デバイスマネージャーで有効化確認。UEFI画面で動作確認してハードかソフトか確認。
- 一部のキーが効かない:物理的な破損の可能性あり。中古購入時は要チェック。
- 再起動:電源長押しで強制再起動すると改善する場合あり。
- 改善しない場合:Surfaceアプリで診断 → サポートへ修理依頼。
10. 「通常」タイプカバーと「Signature(Alcantara)」の選び方
- 通常版:価格が安く、汚れや傷にも強い。ビジネスや出張など外出先利用におすすめ。
- Signature版:高級感と所有欲を満たす。プレゼンや人前で使うシーンに映える。
- リセールバリュー:Signature版は中古市場でも比較的高値で取引される傾向。
- 指紋リーダー付:セキュリティ強化目的ならFingerprint ID付タイプカバーも選択肢。
11. レビュー観点:メリットとデメリットまとめ
実際に長期間使うと見えてくるポイントを整理します。
- メリット:ノートPCに近い快適な打鍵感/Surface本体との一体感/軽量で持ち運びやすい/折り返し時の誤操作防止設計。
- デメリット:価格は高め/タッチパッドのクリック音が硬め/Alcantaraは手入れが必須/明色は汚れが目立ちやすい。
12. 市場価格・中古相場・価格推移
- 発売当初:新品で約2万円前後。
- 現在の新品相場:Amazon等で15,000〜20,000円前後。
- 中古相場:Yahoo!ショッピングや楽天で美品が6,000〜8,000円程度。
- カラー別傾向:ブラックは流通量が多く安価、希少色(ポピーレッド・アイスブルー)は高めで取引されやすい。
13. よくある質問(FAQ)
Q. モデル1725はSurface Pro 8/9/10で使えますか?
A. 使えません。Pro 8以降は新規格「Surface Pro Keyboard」が必要です。
Q. 1725とSignature版の違いは?
A. 基本仕様は同じで、天板素材(Alcantara採用の有無)とカラバリが違います。
Q. JIS配列とUS配列、どちらがおすすめ?
A. 日本語入力を多用するならJIS配列、コードや英文重視ならUS配列が人気です。
Q. タイプカバーは充電が必要ですか?
A. 不要です。Surface本体から給電される仕組みで、電池交換や充電の手間はありません。
Surface Proを快適に使うならタイプカバーは必須アクセサリ。モデル1725はPro 7+まで対応する完成度の高い選択肢で、今も最も投資対効果の高い周辺機器です。新品・中古を見極めて、自分に合った1枚を選びましょう。